「起業に興味はあるけれど、スキルがまったくない!」
「スキルがなくても起業できるのかな?」
このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「スキルなしでも起業する方法」について分かりやすく解説していきます。おすすめのビジネスアイデアや、起業で失敗しないためのポイントなども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
スキルがなくても起業はできる!けど難しい
結論からお伝えすると、スキルがなくても起業することは可能です。実際、スキルがない状態でビジネスを始め、のちに大きく成功した起業家は数多く存在します。
起業をするためにまず欠かせないのは「意思」や「行動力」であり、知識やスキルに関しては、実務経験を積みながら身につけていけばいいのです。ゆえに、「スキルがないから起業は無理!」と諦める必要はありません。
ただし、スキルがない状態で起業することはできても、成功を収めることはなかなか難しいでしょう。そもそもスキルがなければ付加価値を生みだせず、顧客に価値提供することができません。また、高度な専門スキルを備えたライバルが現れれば、自分の事業を存続させるのはさらに難しくなります。
そのため、起業の成功確率を上げたいのであれば、やはりスキルの習得は必須だといえるでしょう。スキルがなくても起業そのものはできますが、その後、ビジネスを進めながら同時進行でスキルを身につけていくことをおすすめします。
スキルなしの起業におすすめのビジネスアイデア5選
「まだスキルは習得していないけれど、とりあえず起業したい!」
「スキルがない状態で起業する場合、どのようなビジネスがおすすめ?」
この章では、上記のような方々に向けて、「スキルなしの起業におすすめのビジネスアイデア」を紹介していきます。
具体的には、以下の5つです。
- 代行業務
- コンテンツ販売
- アフィリエイト
- オンラインスクール運営
- メール対応や各種データ入力などのオンライン事務サポート
順に見ていきましょう。
代行業務
まず紹介するのは「代行業務」です。
代行業務とは、文字通り、クライアントの代わりに何らかの業務を行うこと。例えば、以下のような業務が挙げられるでしょう。
- 営業代行
- 広告運用代行
- SNS運用代行
- 発送代行
- 運転代行
- 家事代行
自分の得意な分野、経験のある分野であれば、比較的簡単に起業することができます。営業経験のある人は営業代行を、SNSが得意な人はSNS運用代行を、といったイメージです。あらためて別の専門スキルを習得しなくても、すぐにビジネスを始められるでしょう。初期費用がほとんどかからないこともポイントです。
起業後、集客スキルやマーケティングスキルなどを身につけ、付加価値を提供できるようになれば、さらに稼ぎやすくなります。
コンテンツ販売
次に紹介するのは、「コンテンツ販売」です。
コンテンツ販売とは、自分の持っている知識やノウハウを活かしてデジタルコンテンツを作成し、販売するビジネスです。デジタルコンテンツとは、インターネット上の文章や音声教材、動画教材やオンライン講座などを指します。「note」「Brain」「ココナラ」といった既存のプラットフォームを利用するのが一般的でしょう。
例えば、自身のキャリアで身につけたノウハウ、専門分野、何年間も続けてきた趣味などがあれば、その情報をテキストや動画にまとめ、一つのコンテンツとして販売していくわけです。営業実績が豊富なのであれば、「営業の極意」を文章にまとめて販売してもいいですし、婚活経験が豊富であれば、「婚活テクニック」をコンテンツ化するのもよいでしょう。
「自分には特別な知識や経験はない」と思われる方もいるかもしれませんが、「恋愛の失敗談」でも「お弁当レシピ」でも「ゲームの攻略方法」でも問題ありません。自分にとっては大したことのない情報でも、世の中の誰かにとって有益な情報であれば、有料コンテンツとして販売し、売上につなげるチャンスは十分にあるといえます。
ただし、いくら時間をかけて作ったコンテンツでも、結局のところ「質」が低ければ売上にはつながりませんので、十分に注意してください。
アフィリエイト
続いて、「アフィリエイト」を紹介します。
アフィリエイトは「成果報酬型広告」のことです。自分で運営するメディア(ブログやSNSなど)に企業の商品・サービスの広告を掲載し、訪問者がその広告をクリックする、あるいは広告を通じて商品・サービスを購入すると、自分に報酬が入ってくるようなビジネスモデルです。
自分で一からWebサイトを立ち上げたり、SNSを運用したりしなければなりませんが、自分で商品・サービスを用意する必要はありません。例えば、美容ブログを運営しながら化粧水を紹介する、恋愛系ブログを運営しながらマッチングアプリを紹介する、といったことが可能です。
初期費用は0円~数千円で済みますし、メディアへのアクセス数が増えれば増えるほど、より収益も発生しやすくなります。
ただし、アフィリエイトは、稼げるようになるまである程度の時間がかかります。スタートして数ヵ月はブログを訪れてくれる人が少ないため、必然的にアフィリエイト報酬も発生しにくいわけです。本格的に稼いでいくためには長期的な目線が必要ですし、ブログであれば、検索順位を上げるためのSEOの知識やライティングスキルも必要になります。
オンラインスクール運営
「オンラインスクール運営」もおすすめです。
ピアノや英会話など、従来は対面で行われることの多かったレッスンも、近年はオンライン上で実施されるケースが増えています。特に、以下のようなオンラインスクール・オンライン教室が人気を集めているようです。
- プログラミング
- ヨガ、筋トレ
- 占い
- 外国語会話
- 学習塾
- 料理
- イラスト、デザイン
オンラインの場合、場所代はかかりませんし、全国を対象として集客することが可能です。「得意なことを活かしながら人の役に立てる」「時間の制約を受けにくい」といったメリットも挙げられます。
一方で、オンラインレッスンには以下のような注意点もあるため、十分に気をつけてください。
- 画面越しだと、相手の反応や空気感が分かりにくい
- ネット回線の不調や機材のトラブルで、レッスンが中断されてしまう可能性がある
- 生徒の個人情報やプライバシーを守るため、適切なセキュリティ対策が必要
メール対応や各種データ入力などのオンライン事務サポート
最後に紹介するのは、「オンライン事務サポート」です。
クライアントと契約を結び、パソコンを使いながら、在宅で事務作業を行います。
主な業務は、以下の通りです。
- メール対応
- データ入力
- スケジュール管理
- 書類作成
- その他のバックオフィス業務
完全リモートの仕事なら、ライフスタイルに合わせて柔軟に働くことが可能です。家事や育児と両立させやすいのは、大きなメリットだといえるでしょう。
もちろん一般的なビジネスマナー、基礎的なパソコンスキルなどは必要ですが、高度な専門スキルは必要ありません。事務経験のある方、サポート業務が得意な方は、ぜひ検討してみてください。
スキルなしで起業する方法【4STEP】
この章では、「スキルなしで起業する方法」について、4つのステップに分けて簡単に解説します。
主な流れは、以下の通りです。
- 起業する目的をはっきりさせる
- ビジネスモデルを決定する
- 起業の手続きを進める
- 事業をスタートする
順に見ていきましょう。
起業する目的をはっきりさせる
まずは、起業する目的を明確にしましょう。
目的や目標がはっきりしていないと、やるべきことの優先順位が曖昧になり、中途半端なビジネスになってしまう可能性があるからです。「起業して何を実現したいのか」「起業することによって自分はどうなりたいのか」を、あらかじめ考えておいてください。
ビジネスモデルを決定する
続いて、ビジネスモデルを決めていきます。
計画を立てずに何となく起業しても、なかなか成功するのは難しいでしょう。まずは最低限のビジネスモデルを考え、「本当にビジネスとして成り立つかどうか」を細かく検討していくことが大切です。
どうやってビジネスモデルを決めればよいのか分からない方は、一旦、以下の3つの項目について考えてみてください。
- Who:ターゲットはどこの誰か
- What:どのような商品・サービスを提供するのか
- How:どのような仕組みで収益を上げるのか
起業の手続きを進める
ビジネスモデルが決まり、スケジュールの目途がついたら、起業の手続きを進めていきましょう。
基本的な流れは、以下の通りです。
- 事業計画書を作成する
- 資金調達を行う(金融機関からの融資、公的機関からの補助金など)
- 役所で正式な起業手続きを行う
なお、起業の形態として、「個人事業主として開業する」と「法人を設立する」の2通りがあります。法人を設立するためには最低で数十万円の費用がかかり、面倒な手続きも多いため、特別な理由がない限りは、とりあえず個人事業主から始めてみることをおすすめします。
事業をスタートする
手続きが全て完了したら、いよいよ事業スタートです。
次の章で紹介するポイントを頭に入れながら、計画的にビジネスを進めていきましょう。
スキルなしの起業で失敗しないためのポイント6選
この章では、「スキルなしの起業で失敗しないためのポイント」を紹介していきます。
具体的には、以下の6点です。
- 自分に合ったジャンルを選ぶ
- すぐに本業は辞めない
- スモールスタートを心掛ける
- 最低限の生活資金を確保しておく
- 困ったときはすぐに相談する
- 必要なスキルがあれば後から身につける
ぜひ参考にしてください。
自分に合ったジャンルを選ぶ
まず大切なのは、自分に合ったジャンルを選ぶこと。
例えば、とにかくコミュニケーションが苦手なのであれば、「人と積極的に関わるビジネス」よりも「一人で作業することが多いビジネス」を選ぶべきです。うまくいかず、長続きしません。
起業の成功確率を上げたいのであれば、やはり自分に適したジャンルを選ぶようにしましょう。好きなことや得意なこと、自分の経験や実績を活かせる分野は何か、あらためて考えてみてください。
すぐに本業は辞めない
可能であれば、すぐに本業は辞めないでおきましょう。
当然ですが、起業しても成功するかどうかは分かりません。想定していたパフォーマンスを発揮できず、起業直後に撤退することになる可能性もゼロではありません。
ゆえに、会社員は継続しつつ、とりあえず副業的に起業してみることをおすすめします。「数ヵ月やってみて、ビジネスが軌道に乗ってきたら完全に独立する」という流れであれば、リスクを最小限に抑えられるでしょう。
スモールスタートを心掛ける
スモールスタートを心掛けることも大切です。
起業初心者の場合、いきなりビジネススケールを広げるのは避けるべきでしょう。費用もかかりますし、その分リスクも大きくなるからです。
代表的な失敗例としては、以下が挙げられます。
- 売れる根拠がないのに、高額商品を大量に仕入れる
- 最初から多額の広告費をかける
- 都心の一等地にオフィスを借りる
以下のように、まずはスモールスタートを意識するようにしてください。
- 確実に売れる分だけを仕入れる
- SNSを使って集客する
- コワーキングスペースを活用する
最低限の生活資金を確保しておく
上述の通り、起業してもうまくいくとは限りません。特に最初の数ヵ月間は、集客もままならず、ほとんど売上がない状態が続くかもしれません。
だからこそ、起業する前に、最低限の生活資金を確保しておくことが重要です。生活資金に余裕があれば、家賃や食費の心配をせずに、ビジネスに集中することができるでしょう。
困ったときはすぐに相談する
ビジネスを進めていれば、大きな壁にぶつかる瞬間もあるでしょう。自分一人では解決できない問題に直面したら、意地を張らずに、誰かに相談してみてください。
見栄やプライドを持ち、「全部自分の力だけで何とかできる」と思い込んでいる人は要注意です。困ったときは、素直に周りの力を借りましょう。周囲のサポートや客観的なアドバイスがあれば、起業の成功確率はグッと高まります。
必要なスキルがあれば後から身につける
冒頭で触れた通り、スキルがなくても起業することは可能です。しかし、スキルがなければ付加価値が生まれず、顧客に価値提供するのが難しくなります。また、ライバルとの差別化を図る意味でも、やはりスキルの習得は非常に大切です。
起業した後で問題ありませんので、必要なスキルがあれば、ビジネスを進めながら身につけていきましょう。
次の章では、「起業しながらスキルを身につける方法」について解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
起業しながらスキルを身につける方法
この章では、「起業しながらスキルを身につける方法」について解説します。
具体的には、以下の3つです。
- 独学する
- セミナーに参加する
- スクールに通う
順に見ていきましょう。
独学する
最もオーソドックスなスキル習得方法は、独学することです。
「本や参考書を読んで、知識を定着させる」「インターネットを活用し、最新の情報を手に入れる」といったイメージです。時間や場所の制限もなく、完全に自分のペースで学習を進めることができます。
ただし、モチベーションの維持が難しく、分からないことがあっても質問できないというデメリットがあることは知っておいてください。
セミナーに参加する
セミナーに参加するのもおすすめです。
世の中では、初心者向けから上級者向けまで、さまざまな専門セミナーが開催されています。一定の緊張感が保たれた環境で、プロの講師から直接指導を受けられるため、効率的に学習を進められるでしょう。
身につけたいスキルが決まっているのであれば、その分野に関するどのようなセミナーが開催されているかどうか、ぜひ積極的に調べてみてください。
スクールに通う
スクールに通うのも非常に効果的です。
スクールではインプットだけでなくアウトプットの機会が多く、実践的なノウハウを身につけることができます。「仲間と切磋琢磨しながら学習できる」「プロからアドバイスをもらえる」といったメリットも大きなものです。
例えば、女性のためのキャリアアップスクール「LIBERTY」では、質の高い集客スキルやセールススキルを学ぶことができます。
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まとめ
起業というと、どうしても難しそう…と身構えてしまう人も多いかもしれません。ですが、強い意思や行動力があれば自分で事業を興すことは可能です。
ただし、スキルがまったくない状態で事業を存続させたり、売上や利益を大きくしたりするのは難しいため、努力を重ねてスキルアップしていくことが欠かせません。それと同時に、最初は無理のない範囲で小さく事業をスタートする、自分の得意な分野で起業することも大事なポイントです。
ぜひ当記事を参考にしながら、どのような形で起業するべきか、あらためて考えてみてください。皆さんのビジネスが成功することを心から願っております。