近年起業する人は増えており、自由な生き方に憧れて起業に興味を持つ人も多いのではないでしょうか。しかし、起業にはメリットも多いものの、同時にリスクが存在することも理解しておくことが必要です。
この記事では、起業を検討している人に向けて、起業のリスクとリスクの低い起業法について解説します!
目次
起業のリスクとは?
起業のリスクとして、金銭的なリスクを想像する人が多いかもしれません。しかし、起業には、金銭面以外でも複数のリスクが存在します。
具体的にどのようなリスクがあるのか、主な起業リスクを紹介します。
お金に関する起業のリスク
起業のための費用がかかる
まず、起業する際には「起業のための費用」が発生します。
たとえば、株式会社を設立するのであれば、会社設立のために定款認証の手数料や登記費用として20万円程度が必要です。また、設立の手続きにあたり、代表者印を用意する必要もあります。
他にも、銀行印や社印、PCやデスク、名刺などの備品や設備をそろえたり、集客や宣伝のためにホームページを制作したりと、起業するためにはさまざまなところでコストがかかります。
ランニングコストがかかる
起業後には、事業を運営するためのランニングコスト(運転資金)がかかります。
たとえば、店舗を運営するなら、テナントの賃貸料や光熱費、インターネットなどの通信費といった固定費が発生します。さらに、従業員を雇う場合は、毎月の給与支払いや社会保険料・福利厚生費用も必要です。
事業を軌道にのせて黒字化するまでには時間がかかるケースが多いですが、ランニングコストは売上額に関係なく必要になります。そのため、ランニングコストがかさむことで経営を圧迫する可能性があります。
サンクコストがかかる事業を始めると方向転換がしにくくなる
サンクコストがかかる事業を始める場合は、事業の見通しがつかなくなっても方向転換しにくくなる可能性がある点にも注意しましょう。
サンクコストとは、「支払い済みで回収が困難な費用」のことです。たとえば、集客や宣伝のためのマーケティング活動や従業員の採用活動にかかる費用などが該当します。
このような先行投資をした場合、「これだけ費用をかけたのだから無駄にしたくない」という心理になり、事業の見通しがつかない状態でも方向転換がしにくくなってしまうことがあります。
事業に関する起業のリスク
商品やサービスが時代遅れになる可能性がある
商品やサービスが陳腐化する恐れがあることも、起業のリスクとして挙げられます。
どれほど目新しいように思える商品やサービスでも、時間が経つと陳腐化するものです。登場したときには平均価格が20万円を超えていたパソコンが、今では数万円と安価に購入できるように、たとえ商品やサービスそのものに問題がなくても、時代や技術の変化によって一般化したり時代遅れになったりして価値が減少する恐れがあります。
すると、値下げをして販売しなければいけなくなり、損失が発生する可能性があります。
収益が中々出ない
事業をローンチした後でも、中々収益が出ない可能性があることも起業リスクの1つです。
一般的に、新規事業で黒字化するまでには3〜5年ほど必要だと言われているように、起業してすぐに黒字化するのは難しいものです。
しかし、収益が出なくてもランニングコストは発生します。収益が上がらないことでランニングコストが支払えなくなると、事業の継続ができなくなってしまい、廃業や事業の撤退を検討せざるを得なくなる可能性があります。
プライベートに関する起業のリスク
健康管理が疎かになる
早期に売上を立てるために業務を抱えすぎてしまい、健康管理が疎かになる可能性もあります。起業後は、自身がどれだけ動いたかが収益に直接影響するため、日々仕事に追われ続け、寝不足や運動不足になるケースが多くあります。
また、座り仕事を長時間にわたり行うことによって健康に悪影響を及ぼしたり、期待どおりに収益が上がらないことで心理的な負担がかかったりすることもあるでしょう。
しかし、健康管理を疎かにして体調を崩してしまうと、事業が立ち行かなくなってしまい、廃業につながる恐れがありますので、「なるべく休める時には休む」、「体調に異変を感じたら早めに病院に行く」、「たまには仕事から離れてリフレッシュする機会を作る」など自分を労るための時間を持つことをおすすめします。
仕事のプライベートの境目がなくなる
起業すると、仕事とプライベートの境目がなくなるケースも多くあります。事業が軌道にのれば時間的な自由を得ることもできますが、事業が安定するまでは土日などの休日にかかわらず仕事をするケースが多いのが実情です。
たとえば、顧客からメールや電話が来ると、機会損失につながることを恐れて、休日であっても対応してしまうこともあるでしょう。自由な働き方を求めて起業しても、必ずしもすぐに実現できるわけではないことに注意しましょう。
イメージのリスク(風評リスク)
「MLM(マルチ商法・ネットワークビジネス)をやっている」といったような悪いイメージがついてしまうことで、仕事がしにくくなることがあります。MLMは合法のビジネスですが、違法である「ねずみ講」と仕組みが似ているため、ネガティブなイメージを持たれがちです。
そのため、世間からの悪いイメージを持たれてしまうこともあるでしょう。また、友人などに商品の勧誘や紹介をすることで、身近な人間関係に悪影響を及ぼす恐れがあります。
リスクの低い起業法とは?
上記のように、起業には金銭面以外にもいくつものリスクがあります。リスクを回避しながら起業する方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、安全に起業できるリスクの低い起業法を3つ紹介します。
安定収入を獲得しながら起業(副業)の準備をする
安定収入を獲得しながら副業として起業の準備をすると、低リスクで起業できます。現在の仕事を続けて安定収入を確保しながら、まずは副業として起業準備をすると、金銭面でのリスクを抑えながら事業を成長させていけます。
たとえ事業がなかなか成長しなかった場合でも、収入が途絶えることはないため、方向転換や軌道修正もしやすいでしょう。副業が軌道に乗ってから起業するという流れを踏むことで、本業・副業の両方から収入が得られようになり、起業のための資金を効率的に貯められることもメリットです。
代理店ビジネスから始める
代理店ビジネスから始めることも、リスクを避ける方法の1つです。代理店ビジネスとは、送客や販売をすることで、完全歩合でお金がもらえるビジネスです。
代理店ビジネスであれば、テストを繰り返しながら小さな規模で始められるため方向転換がしやすく、リスクを抑えて起業できます。自身で商品を用意する必要がなく、短期間で収益につなげられる点も低リスクで起業できる理由の1つです。
また、売ることに専念できるので、セールスのスキルや知識も身につけられるでしょう。
どんな商品でも成果を出せる集客スキルを身に着ける
どんな商品でも成果を出せる集客スキルを身につけることも、起業のリスク回避に有効です。ビジネスを継続していくには、商品を販売し、安定的に売上を確保する必要があります。
顧客ニーズに沿った商品を用意することも大切ですが、モノやサービスがあふれている現代では、よい商品やサービスを顧客に提示するだけで売上を確保できるほど、ビジネスは簡単ではありません。集客ビジネスから取り組むことで、起業に必要な集客スキルを効果的に身につけられます。
やまもと社長に学ぶことで失敗を成功に変えたストーリー
次に、リスクを抱えながら起業して、試行錯誤したのちに成功につなげたLIBERTY受講生の実例を紹介します。
どのような失敗をして、そこからどうやって成功につなげたのか、詳しく見ていきましょう。
舛田映美さん
【ご経歴】
ハンドメイド講師向けのコンサルも手がけるハンドメイド講師。2014年に趣味のハンドメイドで起業し、8年間で8,000人以上の講師を輩出して年商1,700万円を達成。スタートアップ企業の会社員としても働き、二足の草鞋を履く生活を送る。
ハンドメイド作品を売りたい人に向けて単価20万円のコンサル講座を売ろうとしましたが、はじめはまったく成約につながりませんでした。集客はうまくいっていて20人くらいにセミナーを開いたものの、全員に断られてしまう状態だったのです。
その後、2022年2月にLIBERTYの受講を開始してから、学んだことをもとに自分が本当にやりたいこととミックスして新しい講座を作りました。すると、文章をわかりやすく形にでき、それまではぼんやりしていたことを言語化して説明しやすくなりました。
その結果、お客様に話す内容に説得力が出て、自然と成約につながるようになり、5月には受講生を5人集めることができました。
江俣有理さん
【ご経歴】
美容部員として働きながら、バストアップサロンを経営。地域のシェアサロンを借りて約半年間経営した後、2021年の1月に自宅サロンをオープン。12月にサロンを移転。2023年4月に2号店オープン予定。
2021年11月に、自宅から少し離れた場所にマンションを借りてサロンを開きました。しかし、いろいろ試してみたものの、新規顧客をあまり獲得できずに「手持ちの資金でいつまで持つのか」「これから売上が立つのか」と、とても不安でした。
そこで出会ったのがLIBERTYの広告です。LIBERTYでは、社長にどんなことでも質問しながら、経営の知識やマインド面を学んでいきました。経営者として根本的な経営のやり方を学ぶ必要性を感じていたからです。
受講後には、LIBERTYで学んだ「お客様がどうなりたいか」という考え方を活かしてコースの金額を決め、サービス内容も変更したことで、翌年3ヶ月目で前年の年商を超えることができました。
菊地祐輔さん
【ご経歴】
教員を目指し私立大学の教育学部へ進学。在学中に国のプログラムを利用してオーストラリア留学を経験。現地の英語教育に触れる中で、理想とする英語の学び方・教え方への想いが強くなり、起業を決意。英会話スクール事業を立ち上げた後、チアーズメイト株式会社として法人化。
オーストラリア留学から帰国後、大学在学中に事業を立ち上げました。しかし、事業収入は1か月わずか3,000円です。3か月くらいで売上は2万円ほどになったものの、時給にしたら数十円程度にしかなりませんでした。
しかし、ある経営者の方との出会いが転機になり、ターゲット層を変え単価を上げたことで、売上は順調に上がっていきました。
その後、山本さん(やまもと社長)と出会い、留学事業に英会話部門で関るようになってからは、さらに売上を伸ばせました。コロナ問題で売上の柱だった営業活動ができなくなったときも、山本さんにネット営業の手法を教わったことでマーケットが全国規模に広がり、再び売上を拡大できました。
単価アップとマーケットを広げたこと、そしてお客さんが向こうからやってくる仕組みを作れたことが事業成長につながった理由だと思います。
菊池さんは、コンサルティングのお客様であり、やまもと社長のビジネスパートナーとして日々奮闘中。
【まとめ】リスクの低いやり方で起業しましょう
起業には、金銭面だけでなくプライベートな面も含めてさまざまなリスクが伴います。
開業資金やランニングコスト、さらには健康面など、起業にはあらゆる面でリスクを負うことになるため、まずはリスクを理解して回避方法や対処を検討しておくことが必須と言えるでしょう。
低リスクで起業するには、「安定収入を確保したまま副業として起業する」「代理店ビジネスで起業し、まず集客・セールススキルを身につける」といった方法があります。
LIBERTYでは、受講や動画視聴で集客・セールススキルを学べるほか、実際に実務でアウトプットし経験を積めるため、必要なスキルを確かなやり方で身につけられます。低リスクで起業して、自分らしい働き方を実現したい方は、まずは公式アカウントに登録してみてください!