「忙しすぎてもう限界…」「もっと自分の時間がほしい…」など、家事・育児、仕事に毎日頑張っているワーママは、疲労で心が折れそうになっている方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はワーママが疲れたときに実践したい対処法について解説いたします!
目次
共働きの実態とは?家事・育児の分担割合はどのぐらい?
共働きの場合、家事や育児は夫婦で平等に分担したいところです。実際のところ、共働き夫婦の家事・育児の分担割合はどのくらいなのでしょうか。
「6歳未満の子供を持つ夫婦と子供の世帯」を対象とした総務省の統計によると、共働きの分担割合について、次のような結果が出ています。
家事の割合
上記の調査結果によると、2016年〜2021年で夫婦の家事時間は次のように推移しています。
2006年 | 2011年 | 2016年 | 2021年 | |
夫 | 0.14時間 | 0.15時間 | 0.21時間 | 0.34時間 |
妻 | 2.53時間 | 2.58時間 | 2.42時間 | 2.37時間 |
2021年の家事時間は、夫0.34時間に対し妻は2.37時間です。つまり、夫のおよそ5倍、全体で80%以上の割合を妻が担っていることになります。
2006年からの推移として見ると、夫の家事時間は年々増加している一方で、妻の家事時間はわずかながら減少傾向にあるものの、それでも家事は妻のほうに大きく比重が偏っています。
妻も働いているにもかかわらず、夫婦間で大きな差が出ているため、ワーママが夫婦間での不平等に不満を抱いたとしても仕方がないと言えるでしょう。
育児の割合
次に、共働き夫婦における育児時間の割合です。
2006年 | 2011年 | 2016年 | 2021年 | |
夫 | 0.30時間 | 0.40時間 | 0.48時間 | 1.03時間 |
妻 | 2.08時間 | 2.32時間 | 2.48時間 | 3.24時間 |
上記の表から、家事と同じように育児時間についても妻のほうが割合が大きいことがわかります。
2006年からの推移としてみると、夫・妻共に育児時間は増えている傾向にあるものの、夫婦間の割合として見れば、妻のほうが3,5倍程度の時間、全体の80%ほどを担っているのが実態です。
ワーママがつらくなる理由とは?
仕事の後や休日でも家事や育児の大半を担うワーママは、つらいと感じることも多くあります。
ワーママが限界を感じてつらくなってしまうのには、具体的にどのような理由があるのでしょうか。
仕事と家庭別に、ワーママがつらくなってしまう理由をご紹介します。
仕事関連でつらくなる理由
時短勤務なのに、フルタイム同様に働かざるを得ない状況になっている
時短勤務は、育児などフルタイムで働くことが難しい人が通常よりも短い時間で働ける制度です。しかし、「時短勤務なのに、時間内に終わらない業務量を割り振られる…」といった悩みを持つワーママは多いです。
時短勤務なのに仕事量が減らなければ、当然時間内に仕事が終わりません。すると、夕食の支度などその後の家事に影響が出るだけでなく、仕事を家に持ち帰ってやらなければいけないといった状況になることもあるでしょう。
また、時短勤務はフルタイム勤務と比べ給与が下がることが多くあります。短時間で同じ仕事量をこなしていても給与が大幅に下がってしまいモチベーション低下につながることや、結局仕事量や働く時間はフルタイムと変わらないにも関わらず、給料だけが下がってしまう状況も、つらくなる原因となります。
キャリアアップに時間がかかる
キャリアアップに時間がかかることは、とくに上昇志向の強いワーママにとってはつらいことの1つです。
「キャリアアップしたい!」と思っていても、職場が抱いている時短勤務に対するイメージとのギャップから、キャリアアップが難しくなることもあるでしょう。
「時短勤務に責任ある仕事は任せられない」と考えている職場は多く、「新規のプロジェクトを任せてもらえない」「重要な仕事ややりがいのある仕事をもらえない」「昇進を見送られる」といったことが起こりがちです。
しかし、時短勤務は家事や育児との両立をしやすくなる反面、いわゆるマミートラック(産休・育休から復職した女性が、出世コースから外れてしまうこと)に乗ってしまうことで、モチベーションの低下に陥っている女性が多いのが実情です。
同期との差が出てきてしまう
同期の出世・昇進などによって、同期との差が出てきてしまうことでワーママがつらくなることもあります。
たとえ育児を優先するために時短勤務を選んだとしても、上昇志向の高いママはキャリアアップを諦めることに葛藤を抱くでしょう。さらに、同期の昇進で自分が取り残されたような不安を抱いたり、焦燥感やモヤモヤを感じたりしてしまうこともあるのではないでしょうか。
働く意欲が高いワーママも多い一方で、ワーママが希望するように能力を発揮して働ける環境が整備されていない職場は多いです。「子供がいてもキャリアアップを諦めたくない」と考えるワーママには、同期との差がつくことでつらいと感じることも多いでしょう。
家庭関連でつらくなる理由
自分の体調が悪くても育児や家事があるため休めない
家庭関連でもワーママがつらいと感じることがあります。
時間に追われ忙しい日々を過ごしているママは、自分の体調が悪いときでも家事や育児があるため、ゆっくりと休めません。
「体調が悪いから少し休もう」と思っても、子どもが甘えてくるとつい無理してしまうこともあるでしょう。また、自分は体調が悪くても子供は元気なため、目を離した隙に外に出てしまうなど危険なことがないように気を配っていなければいけません。それではしっかりと休まらず、回復までに時間がかかってしまう可能性もあります。
このように、子育てや家事には休みがないため、体調が悪くても思うように休養が取れないこともワーママにとってはつらいところです。
子どもに当たってしまうときがある
毎日時間に追われて疲れが溜まっていると、つい子供にあたってしまい、つらくなるときもあります。
仕事をこなしながらワンオペで育児をしていると、疲れだけでなく、時間に追われてばかりの毎日に不満や怒りが溜まってしまうこともあるでしょう。そのため、怒りたくないのに、ついイライラして怒ってしまうことも出てきます。
子供に理不尽にきつく叱ってしまい、後で自己嫌悪に陥るという悩みを抱えているワーママは多く、責任感が強いしっかりとした人ほどこのような傾向が強くなりがちです。
このような状態が続くと「理想的な育児ができていない」と自分を責めてしまい、落ち込んでさらにつらくなってしまうこともあるでしょう。
自分の時間が取れない
自分の時間が取れないことも、ワーママにとってつらいことの1つです。
1日が仕事、家事・育児で終わってしまい、「自分の時間がない」「息抜きの時間がほしい」と思っているママは多くいます。他にも、スキルアップのための時間や、趣味など好きなことに使える時間がほしいと思うこともあるはずです。しかし、平日も休日も関係なく家事や育児にと追われて時間を作る余裕もないというのが現実です。それでは疲労やストレスが溜まる一方になってしまいます。
このように、時間に追われながら目まぐるしく過ごす毎日が続き、自分の時間が持てずに余裕がなくなってしまうこともワーママがつらいと感じる大きな理由です。
ワーママであることに疲れたときの対処法とは?
家事・育児・仕事などで忙しいとはいえ、状況をそのままにしていては余裕がなくなるばかりです。しかし、ワーママが疲れて限界を感じたときには、どのようにして解消すればよいのでしょうか。
疲れたワーママが実践したい対処法を5つご紹介します。
自分の時間をもらう
与えられたことを頑張ってこなすだけではなく、積極的に自分の時間をもらうようにしましょう。
たとえば、仕事では残業を断ったり、仕事量が多すぎる場合には減らしてもらうよう上司に相談したりします。とくに、残業ができる人だと周囲に認識されてしまうと仕事量が増える可能性があるため、残業には応じないことが大切です。集中して時間内に仕事を終わらせて、定時になったらすぐに帰るようにしましょう。
また、有給休暇を取得してリフレッシュする時間を作るという方法もあります。有給を使って「友人と会う時間を作る」「美容院に行く」「好きなスイーツを用意して小さな贅沢を楽しむ」など、気分転換しましょう。有給休暇の取得は正当な権利です。事前にしっかりと計画を立てて、職場にも配慮をしたうえで遠慮せずに取得するとよいでしょう。
他にも、休日には夫や両親に子供を見てもらい、自分の時間を作ることもできます。自分の時間を持って息抜きすることは、最終的に家族のためにもなるため、積極的に自分の時間をもらえるようにしましょう。
パートナーに悩みを打ち明け、コミュニケーションをとる
パートナーに悩みを打ち明けて、コミュニケーションをとることも大切です。
パートナーはママにとって同志である存在です。つらいと感じたときや落ち込んだときに話を聞いてもらうことで、解消することにつながります。たとえ、ただ話を聞いてもらうだけだったとしても、悩みを打ち明ける相手がいることで心が楽になります。
夫の帰宅時間が遅く時間が合わない場合もあるかもしれませんが、そのようなときこそ話し合いが大切です。ワンオペ育児に不満が溜まり余裕がなくなると、「自分ばかりが損をしている」とさらにつらくなってしまったり、夫婦喧嘩に発展したりしかねません。
そのような状況にならないためにも、2人でゆっくりと話し合う時間を作り、コミュニケーションをとるようにしましょう。
パートナーに育児や家事の分担をお願いする
パートナーに育児や家事の分担をお願いすることも大切です。夫婦で家事・育児の分担を決めて、簡単なことでも手伝ってもらいましょう。
上述した調査結果からもわかるように、家事の負担はママの比重が高い傾向にあり、「負担が偏っている…」と感じるママは多いです。そのため、不満を溜めないためにも、パートナーに積極的に家事や育児を手伝ってもらうことが大切です。
まずは家事の内容をリストにして見てもらい、パートナーに状況理解してもらうことからはじめましょう。パートナーがママの負担を理解していない場合には、家事の内容をわかるように見せることで、意識のずれを解消できます。
また、パートナーは家事を手伝いたいと思っていても、何をすればいいかわからない、自分にできる家事がないと思っているかもしれません。手伝ってもらいたいことを具体的に伝え、分担を相談するようにしましょう。
頑張るのをやめる
ワーママは責任感の強い人が多いですが、何でも1人で頑張ることをやめることも必要です。代行サービスなど、頼れるものは積極的に頼り、負担を軽減するようにしましょう。
たとえば、ベビーシッターや家事代行サービスを利用することで家事や育児の負担を減らせます。家事代行サービスは、掃除やハウスクリーニングのほか、料理の代行や子供の世話をしてくれる場合もあり忙しいワーママの利用に適したサービスです。
他にも、食事の買い物にはネットスーパーや宅配サービスを利用するほか、宅食を利用する方法もあります。また、食器洗い乾燥機やロボット掃除機など、便利な家電を使えば家事が効率化され楽になります。
楽をすることに罪悪感を抱く人もいるかもしれませんが、たとえ毎日掃除をしなくても家族が笑顔で過ごせるなら問題ありません。自分でやらなくてもいいことは、上手に手を抜くようにしましょう。会社に対しても、「残業は無理」などできないことはできないとしっかりと断り、頑張りすぎるのはやめましょう。
転職や雇用形態の変更、起業など働き方を変える
働き方を変えることも、ワーママのつらさを解消する方法の一つです。
たとえば、子供や家族との時間を優先したいなら、リモートワークが可能な職場に転職することを検討するとよいでしょう。リモートワークのように自宅で仕事ができる働き方に変えれば、家事の合間などの時間もうまく使って時間を有効活用できたり、子供との時間を増やしたりすることも可能です。
また、ワーママには起業もおすすめです。たとえば、フリーランスとして起業すればライフスタイルに合わせて仕事ができるため、自分の時間も作りやすくなります。働く時間や場所などの自由を得られるだけでなく、仕事量も自分で調整できるため、仕事と家事・子育てを両立したいワーママにとって、起業は適した働き方と言えるでしょう。
「起業は難しい」「本当に収入を得られるかわからない」といったイメージもありますが、起業に必要なスキルや知識はスクールで身につけられます。起業するワーママが学びやすいスクールを選んで、学びながら起業を目指してみるのも1つの選択肢として検討してみるとよいでしょう。
まとめ
ワーママは仕事や家事・育児の大部分を1人で抱えているため、つらさを感じることが多いです。
時間に追われて自分の時間が持てないだけでなく、体調が悪くても休めない、キャリアアップに時間がかかるなど、精神的・身体的な負担や疲労が溜まることが多く、つらくなって限界を感じてしまうのも無理はありません。
しかし、1人ですべてを抱え込んで頑張る必要はありません。積極的に周囲の人や代行サービスなどを利用して頼るようにすることで、負担を減らすことができます。
また、自分の都合に合わせて働く時間や場所を選べる働き方を選ぶことで、子どもと触れ合う時間も増え、自分の時間も大事にできるようになるため、働き方を変えることを検討するのもよいでしょう。
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