経済的に自立したい！おすすめの副業について解説

そもそも経済的自立とは

「経済的に自立したい」と思う女性は多いでしょう。そのためには、「経済的自立」の真の意味を理解することが不可欠です。そもそも自立という言葉には以下の通り、いくつかの種類が存在します。

• 「身体的自立」
• 「精神的自立」
• 「経済的自立」
• 「社会的自立」

とくに「経済的自立」は今の時代、非常に重要な概念として注目を集めています。経済的自立とは、自分自身の収入と支出の管理を適切に行い、他人に依存することなく自らの力だけで日常生活を営むことが可能な状態を指します。

経済的に自立することで、漠然とした将来への不安や他者への依存から解放され、自分の人生をより豊かにする一歩とも言えるでしょう。

経済的自立をしたい女性が増えている社会的背景

近年、多くの女性が経済的自立を求めている背景には、以下の通りさまざまな社会的変動が影響しています。

• 昇給が期待できない
• 家計を圧迫する値上げ
• 人生100年時代と言われる長寿命化
• 婚姻件数の減少と離婚者数の増加
• 共働き世帯の増加と女性のキャリアに対する意識の変化

このような背景から、経済的自立は、現代の女性にとって、ただの願望ではなく、人生を送る上での必須条件となりつつあります。日本人ならすべての人に関わる内容になっているので、ぜひ自分事として読み進めてみてください。

昇給が期待できない

経済的に自立したいと願う多くの女性にとって、昇給が期待できない日本企業の現実は大きな障壁と言えるでしょう。

「令和４年賃金構造基本統計調査　結果の概況」によると、平成13年（2001年）から令和4年（2022年）までの間に、一般労働者の平均賃金は300千円台周辺を上がったり下がったりで、大きな増減は見られません。平成13年の平均賃金が305.8千円であったのに対し、令和4年では311.8千円とわずかながら増加していますが、全体としては大きな変動がなく、概ね横ばいの状態が確認できます。

また、令和4年（2022年）の賃金を見ると、男性は342.0千円、女性は258.9千円となっており、男女間の賃金格差は依然として存在しています。

これらの情報から、日本の企業で働く従業員の給料は20年以上にわたり大幅に増加していないことと、とくに女性が経済的自立を目指す上で、昇給を見込むことが難しい状況が見えてきます。

給料の伸び悩みは、経済的自立を目指す人にとって、「会社だけに依存する収入では不十分」という認識を強める要因の一つでしょう。また、会社以外の他の収入源を探す動機付けにもなっています。

この状況は、自己実現や将来の安定に向けた投資の計画を立てにくく、経済的自立への道を模索する人々が増える背景の一つといえるでしょう。

家計を圧迫する値上げ

最近では、日々値上げに関するニュースを見聞きし「またか…」と落ち込んでいる人も多いのではないでしょうか。家計にとって、値上げは避けられない圧力となっています。

総務省の「2020年基準 消費者物価指数 全国 2023年(令和5年)9月分」によると、消費者物価指数（CPI）の総合指数は前年同月比では3.0％上昇しています。各カテゴリーを見てみると、光熱・水道を除くすべての項目（食料、住居、家具・家事用品 、交通・通信、教養娯楽）で上昇していることが確認できます。このように、生活必需品から娯楽に至るまで、幅広い商品とサービスの価格が上昇しているのが実態です。

これらの値上げは、とくに経済的に自立を目指す女性にとって、計画的な予算管理と賢い消費戦略を余儀なくされています。

人生100年時代と言われる長寿命化

長寿命化に伴って、「人生100年時代」という言葉を耳にしたことがある人は多いでしょう。実際、厚生労働省の公式サイトでも「人生100年時代構想会議」の報告書が掲載されています。

「人生100年時代」は、平均寿命が延び、人々が100年生きることが珍しくない時代を指します。厚生労働省の「令和4年簡易生命表」によると、令和4年の日本の男性の平均寿命は81. 05年、女性は87. 09年となっており、男女ともに長寿化が進んでいます。

このような長寿命化は、個人のライフプランに大きな影響を及ぼし、経済的自立の重要性を一層高めている要因の一つです。長い人生を豊かに生きるためには、若いうちからの資産形成やキャリアプランニングが不可欠であり、経済的自立への意識が高まる背景と言えるでしょう。

婚姻件数の減少と離婚者数の増加

経済的に自立したいと願う女性が増えている背景には、婚姻件数の減少と離婚者数の増加も挙げられます。「日本総合研究所が行った調査」によると、2023年の第1四半期（1～3月）には、婚姻数が前年同期比で14.2％も大幅に減少しました。

また、厚生労働省の「令和４年度 離婚に関する統計の概況」によると、日本における離婚件数は、2002年（平成14年）に約29万組とピークに達した後、2020年（令和2年）には約19万3千組まで減少しています。しかし、そのピーク時からは減少しているものの、昭和時代に比べると依然として離婚者数は多い状況が続いていることが分かります。

このような傾向は、経済的自立を目指す女性にとって、結婚よりも個人のキャリアや財政的な自由を優先する動機となっている側面があるでしょう。

共働き世帯の増加と女性のキャリアに対する意識の変化

共働きのための増加は目覚ましく、とくに女性のキャリア意識に対する意識は大きく変化しています。厚生労働省の「共働き等世帯数の年次推移（令和4年版）」を見ると、雇用者の共働き世帯が大きく右肩上がりになっているのが確認できます。

かつては結婚後、家庭に専念することが一般的とされていた女性たちは、今日では自己実現と経済的な自立を求め、働き続けるケースが増えてきました。

前項までで取り挙げた給料の横ばいや物価の上昇に見舞われ、家計を支えるためにも収入源を確保することが現代を生きる人にとって必要不可欠です。 さらに、長寿命化にともない安定した退職後の生活を見据えた資金計画の重要性も増しており、女性が経済的自立を求めている状況が窺えます。

【3STEP】経済的な自立を叶える方法

経済的に自立するためにはただ無闇に稼ぐのではなく、きちんと計画を立て、目的を持って行動することが重要です。

本章では、経済的自立を果たすための具体的な方法やポイントを詳しく解説していきます。

STEP1.将来ありたい姿を明確にする

「経済的に自立したい」、この強い願望を実現するための第一歩は、まず「将来ありたい姿を明確にする」ことです。このステップは単なる目標設定ではなく、自分自身の理想のライフスタイルや大事にしたい価値観などをきちんと言語化することが大切です。

経済的自立の道は一筋縄ではいかないもの。でも、明確な目標や価値観があれば、どんな障害や困難にも立ち向かう勇気やモチベーションが湧いてきます。

あなたが望む生活は「東京のタワマンに住みたい」といった豪華な生活なのか、「自然豊かな地方でゆっくり過ごしたい」というシンプルで質の高い生活なのか…。それぞれの答えによって、必要な経済的資金や取るべきアクションは大きく変わってくるでしょう。

このステップでは、自分自身との対話を深め、真の経済的自立に向けた具体的な方向性を見つけ出すことがポイントです。

STEP2.現状の収支と理想の姿を実現するために必要な金額を算出する

経済的自立を目指すには、まず現在の収入と支出の実態の把握が不可欠です。まず、毎月の固定費と変動費をリストアップし、収入とのバランスを確認しましょう。

固定費とは、家賃やローン、保険料など毎月変わらない出費のことを指し、変動費とは食費や交際費、趣味の費用など、月によって変わる出費のことをいいます。この二つの合計が月の支出となります。

次に、理想の生活スタイルを達成するために必要な目標金額を算出します。たとえば、数年後に叶えたい海外旅行や新車の購入、将来の家族設計など、具体的な目標を設定し、それに向けての貯蓄計画を立てましょう。

この際、無理なく続けられる範囲での計画を立てることが大切です。毎月の収支を見直し、余裕がある場合は積立金額を増やすなど、柔軟に計画を見直すことで、経済的な自立に近づいていけるでしょう。

STEP3.副業や転職でキャリアを考える

最後のステップでは、自分の得意分野・興味関心を活かし、新しい仕事への転職や副業などキャリアについて考えましょう。

副業や転職を成功させるためには、自分のスキルや経験を正確に把握し、市場のニーズに合わせてアプローチすることが重要です。うまく転職や副業を追求できれば、より高い収入やキャリアアップが見込めるでしょう。

このステップを通じ、経済的自立を果たすことに加えて、自分の人生に新しい価値や意味を見つけられるとよいですね。

経済的に自立したい人におすすめの副業6選

経済的自立を目指す人が増えるに伴って、副業に興味を持つ人も多く見かけるようになりました。本業の収入とは別の収入源を確保することは、より安定した生活を築くための手段となります。

副業は多岐にわたりますが、今回はその中でも経済的に自立したい女性におすすめの6つをピックアップしました。「副業って色んな種類があって何を始めれば良いかわからない！」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

プログラミング

経済的自立を目指すのに魅力的な副業として、まず挙げられるのが「プログラミング」です。プログラミングは一朝一夕で習得できるほど簡単なものではなく、身につけるまでに時間が掛かるものとしても知られています。「じゃあ、なんでおすすめしたの？」と思われる方もいるでしょう。

習得難易度が高いその背後には、大きなメリットがあるからです。現在、IT産業は急速に成長しており、高度なプログラミングスキルを持った人材の需給ギャップが広がっています。このような背景から、プログラミングのスキルを持っていると、多くの企業から求められる存在となり、副業で高単価な依頼を受けやすくなるのが魅力です。

さらに、副業だけでなく転職のチャンスも広がるなど、キャリアの選択肢が増えます。経済的な安定や自立を追求するなら、プログラミングは強力な武器となるでしょう。

Webデザイン

Webデザインも、インターネットの普及とともに需要が増え続けている分野のひとつ。経済的に自立を目指す方にとっておすすめのスキルといえます。

Webデザインとは、ウェブサイトの見た目やユーザーエクスペリエンスを設計する仕事です。近年、企業や個人がオンラインでのビジネスやブランディングの重要性を高く意識しているため、専門スキルをもったWebデザイナーには常に高い需要があります。

Webデザインスキルを学べる環境や講座は多種多様で、独学でのスキル習得も目指せます。Webデザインのスキルを身につければ、経済的自立への大きな一歩となるでしょう。

動画編集

動画編集は、デジタル時代において注目されているスキルの一つです。近年YouTubeやTikTokなどのプラットフォームでのコンテンツ消費が増加している背景から、動画編集者の需要が急速に高まっています。

動画編集のスキルは、企業のブランド構築やマーケティング活動をサポートするうえで重宝されるケースが多いです。また、独学でスキルを磨くことが可能であり、無料で多くのチュートリアルを用いて学習できます。需要の高さから、経済的自立を考えるための副業として、動画編集はおすすめです。

Webライティング

副業初心者で、なおかつ長期的に安定して収入を得たい人には、Webライティングがおすすめです。Webライティングとは、オウンドメディアやWebサイト、SNSなどにおけるコンテンツ作成・執筆業務を指します。SEO対策を意識した記事の執筆、セールスライティング、ランディングページ(LP)の作成など、さまざまな媒体・形式があります。

デジタル時代の現代においても、情報は、文字を通して日常的に伝達されています。それゆえ、高品質な文章を書く能力は、時代や媒体の変化に影響されることなく、常に高い価値を持ち続けます。つまり、Webライティングのスキルを磨けば、企業や個人のクライアントから依頼が増え、長期的に安定した収入源として成り立ちます。

とくに専門的な知識とスキルを持つライターは高い評価を受けることが多いです。Webライティングは、経済的自立を目指す方にとって、よい選択肢となるでしょう。

広告運用

広告運用は、現代のデジタルマーケティングの中核をなすスキルの一つです。多くの企業やブランドがオンラインでの顧客獲得を目指しており、そのための手段として広告運用者の需要が増加しています。

広告運用を学ぶことで、主要な広告プラットフォームを活用して、ターゲットとする顧客層への露出を最大化する方法を習得できます。さらに、広告運用のスキルは単に広告を出稿するだけではなく、効果的な広告戦略の立案、ターゲティング、広告予算の最適化、成果分析など、多岐にわたる知識と経験が求められます。このため、経済的自立を目指す人には、高い収益を期待できる職種としておすすめです。

広告運用のスキルは、自分自身のビジネスを立ち上げる際にも非常に役立ちます。独立して活動することで、自分の時間やリソースを最大限に活用しながら、経済的自立を実現できます。

コンサルティング

コンサルティングは、ビジネスや技術の専門知識を持つプロが行うサービスであると考える方もいるでしょう。しかし、実はコンサルティングにおける近年のトレンドは、多様性へとシフトしつつあるのです。

たとえば、「お片付けコンサルタント」や「営業コンサルタント」など、自分の好きなことや特技を活かし、他者にアドバイスを提供する形でのビジネスモデルが増加しています。このようなコンサルティングは、特定のニッチな領域での専門知識を活かし、高い付加価値を創出できるのが特徴です。

そして、コンサルティングのもう一つの魅力は収益性の高さです。自分自身でサービスを提供する形態を取るため、利益率が高いビジネスモデルになっています。とくに、自分の得意分野や知識を活かして、他者に価値を提供することで、仕事のやりがいと経済的な自立を同時に実現できます。

まとめ

この記事では、経済的自立の意味や、女性が経済的自立を求める背景、実現するための具体的なステップやおすすめの副業まで、幅広くご紹介してきました。

経済的に自立することは、単なる金銭的な問題に留まらず、「自分の人生を自分の手で切り開く」という大きなステップでもあります。

厳しい世の中ではありますが、あなたがどのような進路を選ぶのかはあなた次第です。最近では副業の種類も増えているため、まず自分のやりたいこと・得意なことなどをよく見極めてから副業をスタートしてください。

＜参照＞
在宅医療・在宅介護のメディアサイトCoMedi【コメディ】
厚生労働省｜令和４年賃金構造基本統計調査　結果の概況
厚生労働省｜令和4年簡易生命表
厚生労働省｜人生100年時代構想会議
厚生労働省｜令和４年度 離婚に関する統計の概況
厚生労働省｜共働き等世帯数の年次推移（令和4年版）
総務省
日本総合研究所