【起業家インタビュー Vol.3 佐々木ななさん】「2つの軸」をつくって理想の起業スタイルを実現! 

この「起業家インタビュー」の記事では、ご自身で起業をされた方をゲストに招き、起業にまつわるさまざまなお話を語っていただきます!

今回登場いただくのは、フリーランスで企業の研修講師・コーチング事業を手掛けていらっしゃる、佐々木ななさんです。

「起業前に不安だったことは?」「今はどんな生活をしているの?」など、女性の先輩起業家としてのリアルなお話をたくさん語っていただきました。

これから個人で仕事をしてみたいと考えている方、働き方を変えたいなと考えている方は、ぜひ参考にしていただければ幸いです!

目次

佐々木ななさんプロフィール・事業紹介

プロフィール

佐々木なな

佐々木ななさん

福岡県出身。大学卒業後、大手不動産会社(デベロッパー)へ入社。不動産売買営業に従事し、チームリーダーや店長も務める。29歳で独立し、フリーランスで企業向け研修事業・個人向けコーチング事業を展開。現在は福岡と東京での二拠点生活を送っている。

事業内容とその特徴

事業内容とその特徴

2023年でフリーランスになって3期目で、法人向けの研修業と、個人向けのコーチング業を手がけています。

研修業に関しては、主にクライアント企業様の営業研修やチームビルディング・コミュニケーション関連の研修を実施しています。
コーチング業については個人の女性を対象としていて、その方の悩みを聞いて個人セッションを行ったり、講座を開催したりしています。

もともと福岡を拠点として活動していましたが、最近では東京でのお仕事が増えていることもあり、月の半分くらいは東京でも過ごしています。

起業をした理由・きっかけ

「みんなが幸せに働ける」そのための力になりたい!

大学を卒業後、最初に就職したのは「デベロッパー」と言われる大手不動産会社です。私は不動産売買部門の営業職としてバリバリ働いていました。26~27歳くらいで店長も経験させてもらって、「チームで業績を上げる」ということにずっと真剣に取り組んできたんです。

そんな日々を送る中で「みんなが売れて、みんなが楽しく幸せに働ける」という価値観が、ものすごく素晴らしいなと感じるようになって。

「これをもっと広めたい!」と思ったことが、現在手掛けている研修・コーチング分野での起業を考えたきっかけです。

29歳で独立を決意

29歳で独立を決意

独立・起業を決めた理由の一つとして、勤めていた会社の風土が変わったこともありました。私はもともと「みんなで頑張るぞ!」みたいな勢いのある社風に魅力を感じて入社したんです。でも、途中で会社が上場したこともあり、少し落ち着いた雰囲気に変わっていって。

上場をすると株主の存在も意識しなくてはならないので、どうしても勢いだけで突っ走るわけにはいかず、組織がシステマティックになるのは仕方ないのだと思います。

また、そこには良い面もあると思いますが、私個人としては「もっと向上心を持ってアグレッシブに動きたい!刺激がほしい!」と、少し物足りなさも感じるようになったんですよね。ただ、こうやって少しずつ違和感を抱くようになってからも、2年くらいは働き続けていました。

会社はとても大切な存在だったので、恩や申し訳ない気持ちもありましたし、自分が一生懸命に頑張れば現状を変えられるかなとも思っていて…。でも、現実的にはなかなか難しかったです。

結局、入社して8年ほど経った29歳のときに退職を決意し、フリーランスになりました。

起業前に大変だったこと

会社を辞める勇気を持つこと

起業前に大変だったこと

独立するにあたって一番大変だったのは「会社を辞める勇気」を持つことでした。

当時、私は600万円弱くらいお給料をいただいていたんです。会社を辞めたらこのお金が入らなくなってしまうということには、やはり怖さがありました。

それに、会社員であれば社会保障や産休育休に関連する手当や制度もたくさんありますよね。それらをすべて置き去りにして起業をすることが、最初は怖かったです。

幸いにも周囲の人たちには反対されることはなかったのですが、みんな会社員ばかりだったので、特別に起業を応援してくれる感じでもなくて。そういう状況だったからこそ、私が意識していたのは「とにかく先に進んでいる方の近くへ行こう!」ということ。

ご自身で経営をしている方や、フリーランスとして活躍している方に話を聞きに行くなど、そういうことは積極的にしていましたね。

「2つの軸」を作って新たな働き方に挑戦!

また、私は起業のスタイルとして「今できることを継続しながら新しいことを始める」というやり方が良いなと考えました。いきなり全部を無くして明日から0円生活をする、みたいなのはちょっと厳しいかなと思って。

そこで、周りの方に助けてもらいながら「2つの軸」で仕事をしていくことを決めました。

1つめの軸は、それまでのような正社員ではなくフリーランスの形態で、不動産売買の営業をさせてもらえる会社に身を置くこと。

そしてもう1つの軸は、自分がやってみたいと思った研修・コーチングの事業への挑戦です。

このような形で、これまでの経験やスキルを活かせる仕事を続けて生活を安定させつつ、新しい道にも踏み出して走り出すようにしたんです。また、不動産営業の仕事も会社員時代と同じ業界・職種ではありますが、働く環境や働き方を変えたことで、以前よりもずっと自由度が増しました。

この時期の自己投資には時間もお金もたくさんかけました。専門学校に通って心理学の勉強をしたり、オンライン講座を受けたり…。ビジネスとマインド系の両方で、数百万円は費やしたと思います。

起業後の苦労・壁をどう乗り越えた?

起業後の苦労・壁をどう乗り越えた?

会社を辞めて「ひとり起業」をすると、とにかく徹底した自己管理をしなければならなくなります。起業当初はこの点で大変だなと感じることも多かったです。

会社員時代は、「毎日同じ時間に起きて、決められた時間に出社しての毎日は嫌だ!」なんて思うこともありましたが、いざ起業をしてみたら「自分で決めなくてもいい」ということがどれだけ楽だったんだろうって思いました(笑)

会社を辞めてからしばらくは、あらゆることを自分で決めて動いていく、そんな新しいスタイルに慣れなかったです。でも、少しずつ自分の意識も変わっていって、今では朝は散歩をする・夜は日記を書くなど、自分なりのルーティンもできています。

ちなみに起業後の収入については、先ほどお話した「フリーランスでの不動産営業の仕事」と「研修の仕事」の2軸で仕事をしていたことで何とかなりました。

研修の仕事だけだったら最初は厳しかったと思うのですが、2つを合わせたら、初年度から会社員時代の倍くらいの収入は達成することができました。そこから少しずつ研修事業の割合が大きくなっていて、現在は半々くらいになっています。

起業をして良かったこと・変わったこと

人間関係やコミュニティの広がり

人間関係やコミュニティの広がり

起業をして良かったなと感じることはたくさんあります!

一つは、付き合う人が変わって、ネットワークやコミュニティが広がったことです。

会社にいたときは、自分の人間関係の大半が会社の人たちで占めていました。外の付き合いで言えば、せいぜいエステやネイルのお姉さんくらいでしょうか(笑)会社の人たちとの付き合いも充実していましたが、すごく限られた人間関係だったとは思います。

それが、自営業になった途端に会社のバックボーンがなくなって、人間関係も一気に広がりました。
世の中からは「あなたは何ができるんですか?」という目で見られるようになりますし、良い意味でも悪い意味でも「私個人」としてのあり方が強く問われるようになって。最初はすごく怖かったですし、今でもドキドキする瞬間はあります。

自営業をしていて感じたのは、何でもやれるからこそ、自分のことを真っすぐに発信できる強さが大事だなということです。発信については、会社員時代にもブログなどはやっていましたが、あくまでも「〇〇会社の私、営業マンとしての私」でしかなくて。

今は外的要因に左右されず、自分の想い・自分の生き方まで遠慮なく出せるようになったことが大きな変化だと感じています。

働く場所も自由に!

働く場所も自由に!

もう一つ、会社員からフリーランスになって大きく変わったのが「働く場所」です。

私はもともと旅行がすごく好きで、周りからも「フッ軽」と呼ばれるくらいフットワークが軽いんです(笑)
独立をしたことで働く場所が広がりましたし、最近も「東京に行きたい!」という気持ちが芽生えて「よし、東京で仕事を作ろう!」と思って。マーケットを東京に定めて行動したら仕事の幅がどんどん広がって、東京に行くことが増えました。

現在は福岡との二拠点生活ができるようになっていて、毎日がとても充実しています!

今後の展望

フリーランスになったことでいろんな自由が手に入って、本当に良かったなと思っています。

もちろん、その裏には「自由ほど恐ろしいものもない」という思いもあるんですけれどね(笑)とはいえ、やっぱりフリーランスだと何でも一人でやることの大変さや、一人でやれることの大きさの限界のようなものも少し感じています。

もともと会社員としての働き方も好きだったので、これからはもっといろんな分野の方々とタッグを組んだりコラボしたりして、より多くの人に幸せな働き方を届けていきたいなと考えています!

仕事をする上で大切にしていること

仕事をする上で大切にしていること

私は仕事をしたり、人とコミュニケーションをとったりする上で「愛嬌」を大切にしています。

もうちょっと具体的に言うと、いつでも相手に心地よい感情や感覚を与えることを心がけています。というのも、人間関係が良くなれば心地よく仕事ができますし、それがパフォーマンスの向上にも繋がると思うんですね。

そういう意味で、どんなときでも周囲の人たちに思いやりを持って、心地よい空間がつくれるように…。皆さんから与えていただくことも多くありますが、私自身も皆さんにどれだけ良いものを与えていけるかということをずっと大切にしていきたいです。

起業を考えている方へのメッセージ

起業を考えている方へのメッセージ

独立当初のことを振り返ると、あのとき会社を辞める勇気を持ち、一歩踏み出して良かったなと本当に思います。

フリーランスになったことで「会社にいなければ生きていけないかも…」という怖さが消えましたし、ネットワークが広がり、新しいコミュニティが生まれて、私自身の人生の幅は間違いなく広がりました!

今だからこそ言えることですが、「起業をしてみたけれど自分には合わないな」と感じたら、また以前の働き方に戻ることもできるんですよね。なので、少しでも起業してみたい、何かを変えてみたいという気持ちがあるのなら、まずは軽めに一歩を踏み出すのもアリじゃないかなって。

私がやってきたように、まずは「2つの軸」を作って動いてみるのもいいと思います。また、一歩先に進んでいる経営者・起業家の方からお話を聞いたり学んだりすることは、ぜひおすすめしたいです!

やまもと社長は「失敗から這い上がる力」がすごい!

やまもとさんは、すごく前向きな方。そして努力家なところもすごいなと思っています。

以前、やまもとさんの「受験ノート」を見せていただいたのですが、そこには日頃どんな勉強をして、どうやってゴールに向かうのかということが事細かに書かれていて…。とても努力家な方なのだなと感じました。

ちなみに、私がやまもとさんに出会ったときは、私自身「起業しようかどうしようか…。なかなか会社を辞められない…」みたいな、ちょっと精神的にキツい時期だったんです。

一方、当時のやまもとさんは「口座残高がもう5万円しかない!」とおっしゃっていて(笑)きっと、ものすごく苦しい時期だったはずです。

でも、やまもとさんの姿を見ていたら、そんな状況からでも這い上がる力というか、たとえ失敗しても恥ずかしがらずに外に向けて発信していく力は本当にすごいなって思います。そんなところが学びになりますし、とても尊敬しています。

私も、少なくとも口座残高が5万円になるまでは!(笑)という気持ちで、これからも頑張っていきたいです!

まとめ

「起業」と聞くと、興味はあっても「本当に自分にできるのかな…」など、どうしても難しく捉えてしまう方も多いですよね。でも、起業にはいろいろな形があります。

今回お話いただいた佐々木さんのように、得意な仕事を続けながら新しいことに挑戦してみる、最初は小さくスタートするなど、大きなリスクを背負わずに起業することも可能です!

起業を成功させるためには、まず起業に必要なマインドやスキルを身に付けていくことがとても大切。

そこでLIBERTYでは「働き方を変えたい!」「自由を手に入れたい!」と考えている女性が自分らしく夢を叶えられるよう、さまざまなサポートを行っています。

どんな事業にも役立つセールス・集客の実践や、先輩起業家の実体験のお話などを通して、自分らしい起業のやり方を見つけることができる場を用意しています。

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