「仕事ができる人になりたい!」
「仕事ができる人の特徴について知りたい!」
このように感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「仕事ができる人の特徴」について具体的に解説していきます。また、「できる人になるための方法」も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「仕事ができる人」とはどういう人?
そもそも「仕事ができる人」とは、一体どのような人を指すのでしょうか。
もちろん絶対的な答えがあるわけではなく、人によって定義もさまざまでしょうが、基本的には、「周囲からの評価を得られる人」=「仕事ができる人」という認識で問題ないでしょう。
もう少し細かく見ると、「周囲からの評価を得られる人」とは、すなわち「以下の2つの要素を満たしている人」だといえます。
- 仕事のパフォーマンスが高く、常に一定以上の成果を出している
- 人間性が高く、周りの人達から信頼されている
「専門スキルや業務遂行能力」も大切ですが、「仕事に対する考え方や周囲との関わり方」なども評価されることを忘れてはいけません。
仕事ができる人の特徴8選
ここからは、「仕事ができる人の特徴」について簡単に解説していきます。
具体的には、以下の8点です。
- 情報の取捨選択がうまい
- 主体的で行動力がある
- ポジティブ思考である
- コミュニケーション能力が高い
- 人に頼ることができる
- 体調管理を徹底している
- 身だしなみに気を遣っている
- そもそも業界や職種の前提知識が十分にある
順に見ていきましょう。
情報の取捨選択がうまい
まず、仕事ができる人は、情報の取捨選択がうまいです。
すべての情報を拾っていると、人間の頭はパンクしてしまうでしょう。必要な情報だけ頭に入れ、不要な情報はスルーしていくことが、ビジネスを円滑に進めるためのポイントだといえます。
また、何が重要で何が重要でないかを判断する能力に長けていれば、仕事の優先順位も正しく設定できます。そのため、優先度の低い仕事に振り回されることがなく、効率的に業務を進められるはずです。
主体的で行動力がある
「主体的で行動力がある」という特徴も挙げられるでしょう。
自ら率先してチームを引っ張ったり、課題や問題点を積極的に探したり、何度も何度も新しい提案をしたりと、指示されたこと以外の物事にも目を向けられる人材は、周囲から高い評価を得られます。
反対に、消極的で受動的な人材、上司からの指示を待つだけの人材は、残念ながら社会では評価されにくいです。
ポジティブ思考である
仕事ができる人のほとんどは、ポジティブ思考で物事を判断しています。
困難な出来事に直面しても、前向きに捉え、むしろ成長の機会だと思って全力を尽くせる人は、やはり仕事でも結果を残しやすいでしょう。
逆にネガティブ思考の人は、仕事でミスをしやすい傾向にあります。「次も失敗したらどうしよう」「また同じ失敗をしたら上司に怒られるかも」と、過去のミスを引きずりやすく、結果的に本来のパフォーマンスを発揮できないケースも少なくありません。
コミュニケーション能力が高い
仕事ができる人は、やはりコミュニケーション能力も高いです。
基本的に、ビジネスは一人で行うものではありません。社内外の人と関わりながら、チームで進めていくものです。ゆえに、「相手の意見を聞いて必要な情報を引き出す力」や「自分の要望を正しく伝える力」は非常に重要になってきます。傾聴力・言語化能力・論理的思考力なども欠かせません。
積極的にコミュニケーションをとっている人は、周囲との信頼関係を築きやすいです。「この人なら仕事を任せられる」「この人は仕事ができる人だ」という印象も与えやすいでしょう。
人に頼ることができる
「仕事で壁にぶつかったときは全部自分一人で解決しよう」
そう考えている方も多いのではないでしょうか。ですが、実は「人に頼れるかどうか」も、仕事ができるようになるための大きなポイントです。
実は、仕事ができる人は、案外すぐに周りの人を頼っています。そもそも一人で解決するのが難しい内容であれば、考えるだけムダであり、周囲のサポートを受けた方が何倍も効率的だからです。また、第三者目線の客観的なアドバイスをもらうことで、自分自身のさらなる成長にもつながります。
体調管理を徹底している
優秀なビジネスパーソンは、体調管理も徹底しています。
まさに「体調管理も仕事のうち」であり、健康体であるからこそ高いパフォーマンスを発揮できるわけです。
睡眠不足が続き、生活習慣が乱れていれば、いくら優秀な人材でも脳機能は低下するでしょう。注意力や判断力が鈍り、集中力も持続しないため、当然仕事のパフォーマンスは落ちてしまいます。
身だしなみに気を遣っている
仕事ができる人は、もちろん身だしなみにも気を遣っています。
「良い第一印象を与えるためには何よりも外見が重要である」と理解しているからです。
最低限のビジネスマナーとして、以下のようなことを徹底しているのです。
- 爪やヒゲの手入れを欠かさない
- 清潔感のある髪型をする
- シワや汚れのない服を着る
- 靴をキレイに磨く
身だしなみを大事にする人は「しっかりとセルフマネジメントができている」という印象を与え、周りからの信頼の獲得にもつながりやすいです。
そもそも業界や職種の前提知識が十分にある
そもそも業界や職種の前提知識が十分でないと、仕事で成果を出すことは難しく、周囲からの評価は得られません。ゆえに仕事ができる人は、どのような職業を選ぼうと、まずはその業界や職種について徹底的に研究しています。
例えば、経理部に配属されたのであれば、まずは会計や税務の基礎知識を学ぼうとするでしょう。IT企業に勤めているのであれば、IT業界の動向やトレンドなどを常にリサーチしているはずです。
だからこそ、仕事でも結果を残すことができ、周囲からも尊敬されやすいのです。
できる人になるための方法【マインド】
この章では、マインド・心構えという観点から、「できる人になるための方法」について解説していきます。
- 失敗を恐れずに、ネガティブ思考から脱却する
- 完璧主義をやめる
- 他人と自分を比較しない
ぜひ参考にしてください。
失敗を恐れずに、ネガティブ思考から脱却する
まずは、失敗を恐れないことが大切です。ネガティブ思考から脱却し、常にポジティブ思考を意識するようにしてください。
例えば、上司から怒られてしまったとき、「やっぱり自分はダメな人間だ」「また同じ失敗をするかもしれない」と落ち込んでいると、ネガティブな状態が続き、またミスを繰り返す可能性が高まります。
一方で、「本来の自分は優秀な人間だ」「今回の反省を活かしてまた頑張ろう」と捉えていれば、前向きな気持ちで仕事に取り組みやすくなります。
実際、ポジティブ思考の人間は、ドーパミンやセロトニンの分泌が盛んになり、ストレス耐性が高まるのだそうです。さらに、記憶力や集中力のアップ、モチベーションの向上なども期待できるでしょう。
完璧主義をやめて、もっと周りを頼る
完璧主義をやめることも大切です。何でもかんでも自分一人でこなそうとしている人は、もっと周りを頼ってみてください。
上述の通り、自分一人で解決しにくい問題を、自分一人で考え続けるのは時間のムダです。周りからサポートしてもらった方が、何倍も効率的に進むことが多いです。仕事で行き詰まったときは、ぜひ上司や同僚に相談し、素直にアドバイスをもらうようにしてください。
はじめは勇気が必要かもしれませんが、「すべて自分で行う」のを我慢し、「人に任せる」「人に助けてもらう」ことに慣れていきましょう。
他人と自分を比較しない
他人と自分を比較しすぎないことも重要です。
例えば、自分より先に同期が出世したり、自分より後輩の方が成績が良かったりすることもあるでしょう。だからといって、落ち込む必要はまったくありませんし、自信やモチベーションを失う必要もありません。
なぜなら、他人は他人であり、自分は自分だからです。自分なりのペースで仕事を頑張り、結果的に周囲から認められれば、それで良いのです。
むしろ他人を意識しすぎると、自分のペースが崩され、本来のパフォーマンスを発揮できなくなる可能性があるため、注意してください。
できる人になるための方法【仕事の進め方】
この章では、「仕事の進め方」に焦点を当てながら、「できる人になるための方法」について解説していきます。
- 常に優先順位をつける
- 細かいスケジュール管理を行う
- 報連相を忘れない
- とにかくメモをとる
- シングルタスクを心掛ける
順に見ていきましょう。
常に優先順位をつける
まず大切なのは、常に仕事に優先順位をつけること。
優先順位が明確になっていないと、どの業務から着手すればよいのか分からなくなります。その結果、「とりあえず簡単な仕事から始め、面倒くさい仕事を後回しにしてしまう」「重要ではない仕事に労力を割いてしまう」といったケースに陥りがちです。
優先順位のつけ方が分からないという方は、ぜひ「重要度×緊急度」で区分することを意識してください。
具体的には、自分の業務内容を、以下の4つに分類してみましょう。
- 第一領域: 重要度が高く、緊急度も高いタスク
- 第二領域: 重要度は高いが、緊急度は高くないタスク
- 第三領域: 重要度は高くないが、緊急度は高いタスク
- 第四領域: 重要度も緊急度も高くないタスク
基本的には、第一・第二・第三・第四の順番で仕事をこなしていくのが望ましいです。
ただし、多くのビジネスパーソンは、第二領域よりも第三領域を優先してしまう傾向にあります。例えば、「メールの返信や電話対応ばかり行って、人材育成や品質改善を疎かにしてしまう」などです。ぜひ、長期的な目線で考え、積極的に第二領域の仕事に目を向けるようにしてみてください。
細かいスケジュール管理を行う
細かいスケジュール管理を行うことも重要です。
スケジュール管理ができていないと、納期に遅れてしまったり、ダブルブッキングが生じたりと、さまざまなミスが起こってしまうでしょう。「どのタイミングでどの作業を行うのか」が決まっていないと、いつ集中するべきなのか、時間配分をどうするべきなのか分からなくなり、結果的に効率性・生産性が落ちてしまいます。
そのため、慣れるまでは面倒くさいかもしれませんが、スケジュール管理を徹底するように意識してみてください。日々の予定や抱えているタスクを洗い出し、記録・管理することで、作業効率は格段にアップするでしょう。
報連相を忘れない
基礎中の基礎ですが、報連相も忘れてはいけません。
報連相とは、報告・連絡・相談のこと。もう少し具体的にいうと、以下の通りです。
報告:業務の進捗状況や仕事の成果を伝え、情報共有を行う
連絡:業務に関わる情報(指示の変更や伝言)を伝える
相談:周りの人に参考意見を求める
報連相が不十分だと、業務が円滑に進まず、ミスも起こりやすくなります。上司側も、何がどこまで進んでいるのか把握できず、困ってしまうでしょう。大きなトラブルに発展する可能性もあるので、なるべく報連相は欠かさないようにしてください。
とにかくメモをとる
とにかくメモをとるのもおすすめです。
頭では記憶したつもりでも、実際はすぐに忘れてしまうのが人間というものです。だからといって、上司や先輩に対して、何度も何度も同じ質問をするのは避けるべきでしょう。何か仕事を頼まれたときや、アドバイスをもらったときは、すかさずメモをとるようにしてください。
メモをとることで、頭の中が整理され、記憶にも定着しやすくなります。仮に忘れてしまっても、後でメモを見返せばよいのです。
シングルタスクを心掛ける
マルチタスクは避け、なるべくシングルタスクを心掛けましょう。
というのも、そもそも人間の脳はマルチタスクを嫌っているからです。同じタイミングで複数の作業を行っていると、脳機能は低下し、集中力が落ちていくといわれます。
そのため、複数の仕事を抱えている場合は、同時進行で進めるのではなく、順番に一つずつ対応することをおすすめします。
例えば、書類作成を行っている最中に、メールの確認・返信も行うのは、あまり効率的ではありません。一気に書類作成を終わらせて、その後でメールをチェックするのが望ましいです。
できる人になるための方法【生活習慣】
最後に、「生活習慣」に焦点を当てながら、「できる人になるための方法」について解説していきます。
- 睡眠の質にこだわる
- バランスの良い食事を心掛ける
- 運動習慣をつける
ぜひ頭に入れておきましょう。
睡眠の質にこだわる
まず大切なのは、睡眠の質です。
忙しい毎日を送っており、睡眠不足が続いている方も多いでしょう。残念ながら、睡眠不足の状態では脳機能が低下し、作業効率が大幅に落ちてしまいます。
最適な睡眠時間は人によって違いますが、基本的には6時間半~7時間半の睡眠がベストだといわれています。日常的に7時間程度の睡眠時間を確保できるよう、生活習慣を見直してみてください。
【睡眠の質を高めるコツ】
- 夕食は就寝3時間前までに済ませる
- 就寝前1時間はスマホの操作を控える
- 就寝前に軽いストレッチを行う
- 起床後は必ず朝日を浴びる
- 夕食以降はカフェインを控える
- 寝酒をしない
バランスの良い食事を心掛ける
食事の栄養バランスも非常に大切です。
外食ばかり・冷凍食品ばかり・お菓子の食べ過ぎ・野菜を摂らないなど、偏った食生活を送っている方も多いのではないでしょうか。
栄養バランスの整った食事を心掛けている人は、心身ともに健康であり、仕事でも高いパフォーマンスを発揮できます。一方で、栄養が偏っている人・栄養が不足している人は、脳が正常に働かず、認知力や集中力が落ちやすくなるといわれます。
食事はバランスが大事ですが、まずは以下のような栄養素を、意識的に摂取してみてください。
- ブドウ糖:脳にエネルギーを補給(バナナ、ラムネなど)
- ビタミンB群:エネルギー代謝を活性化(肉類、魚介類など)
- カフェイン:眠気覚まし(コーヒー、紅茶など)
- フラバノール:ストレス軽減(チョコレートなど)
- チロシン:やる気アップ(ナッツ類、チーズなど)
運動習慣をつける
「社会人になってから全然運動をしていない」という方もいるでしょう。仕事で忙しいのは分かりますが、できれば、軽い運動を習慣化してみてください。
運動を行うとドーパミンの分泌量が増え、集中力が格段にアップすることが各所の研究で明らかになっています。また、「認知機能の向上」「メンタルヘルスの改善」「脳の老化防止」といったメリットも期待できます。
なお、強度の高い運動をする必要はなく、以下のように、体が温まる程度の軽い運動で問題ありません。
- 家の周りをウォーキングする
- ラジオ体操を行う
- エスカレーターではなく階段を使う
- 10回スクワットを行う
- サイクリングを行う
まとめ
あらためて「仕事ができる人の特徴」をまとめると、以下の通りです。
【仕事ができる人の特徴8選】
- 情報の取捨選択がうまい
- 主体的で行動力がある
- ポジティブ思考である
- コミュニケーション能力が高い
- 人に頼ることができる
- 体調管理を徹底している
- 身だしなみに気を遣っている
- そもそも業界や職種の前提知識が十分にある
これらすべてをいきなり高いレベルで実現するのは難しくても、日々できることから実行すれば、仕事の進め方は少しずつ変わってくるはずです。
ぜひ当記事を参考にしながら、仕事のパフォーマンスを高め、「できる人」を目指してみてください!