「そもそもコミュニケーション能力って何?」
「コミュニケーション能力を高めたい!」
このように考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「コミュニケーション能力に関する基礎知識」について分かりやすく解説していきます。コミュニケーション能力が高い人の特徴や、コミュニケーション能力を高める方法なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
コミュニケーション能力とは?
まずは、そもそもコミュニケーション能力とはどのようなものか、簡単に解説していきます。
コミュニケーション能力とは?
コミュニケーション能力とは、文字通り、相手と良好なコミュニケーションを取る能力のこと。つまり、「人間同士のやり取りにおいて、相手との意思疎通をスムーズにするための能力」だと言えるでしょう。
コミュニケーションスキルを身につけるメリットとしては、例えば以下が挙げられます。
- 円滑な情報共有が可能になる
- 相手との信頼関係を構築しやすくなる
- 認識や価値観のズレが生じにくくなる
- 仕事の効率性や生産性がアップする
コミュニケーションの種類
コミュニケーションは、「言語コミュニケーション」と「非言語的コミュニケーション」の2種類に大別されます。
言語コミュニケーションとは、まさに言語や言葉そのもの。頭の中にある情報や考えなどを、言葉に変換し、お互いに伝え合います。
一方で、非言語的コミュニケーションとは、声の抑揚や話すスピード、表情や視線、ボディランゲージなどを意味します。
実は、人間は、無意識のうちに「言語情報」よりも「非言語情報」を強く受け取ってしまうそうです。もちろん話す内容も大切なのですが、表情や姿勢といった「非言語情報」もコントロールできるようになれば、コミュニケーションの質は確実に高まるでしょう。
コミュニケーション能力の高い人の特徴とは?
この章では、「コミュニケーション能力の高い人の特徴」について簡単に解説していきます。
具体的には、以下の6つです。
- 相手に伝わることを重視している
- 傾聴能力が高い
- 相手に興味・関心を持っている
- 相手の気持ちを汲み取れている
- 相手との一体感を作っている
- 相手が欲しいリアクションが取れる
順に見ていきましょう。
相手に伝わることを重視している
コミュニケーション能力の高い人は、とにかく「相手に伝わるかどうか」を重要視しています。
そもそもコミュニケーションは、一方向的なものではありません。自分が伝えたいことを伝えて終わり、というわけではないのです。自分の意思や意見が相手にしっかりと伝わり、「お互いに情報共有できている状態」を作らなければなりません。
そのためには、相手の立場や情報理解度に合わせて、話し方や言葉の選び方を変えていくことが大切です。極端な言い方をすれば、同じ情報でも、相手が社会人の場合と小学生の場合とでは、伝え方を大きく変える必要があるでしょう。
「相手に最も伝わりやすい方法・話し方」でコミュニケーションを行い、そのうえで、「本当に伝わっているのかどうか」を常にチェックしておくことが重要です。
傾聴能力が高い
コミュニケーション能力が高い人のほとんどは、「聞き上手」です。もちろん話す能力も高いのですが、何よりもヒアリング能力・傾聴能力に秀でているのです。
傾聴能力とは、相手の話にしっかりと耳を傾け、真摯な気持ちで”聴く”スキルのこと。ただ単に黙って”聞く”のではなく、熱心に相手のことを理解しようと心掛け、適宜うなずいたり相槌を打ったりすることが大切になります。また、発言を途中で遮ることはせず、最後までしっかりとヒアリングすることも重要でしょう。
傾聴能力が高いと、相手のことを深いレベルで理解できるようになります。相手の潜在的な悩みやニーズなども引き出せるようになるため、信頼関係の構築にもつながりやすいです。
相手に興味・関心を持っている
「相手に興味・関心を持っているかどうか」も非常に大切なポイントです。
コミュニケーションが上手な人は、自然な形で、「私はあなたに興味を持ってますよ!」と伝えるのが上手いです。例えば、適切なタイミングで、「もっと詳しく教えてください」「それって具体的にどういうことですか」といった質問をすることで、相手の承認欲求を刺激します。すると相手は、「この人は私に興味を持っているんだ!」「私も応えなければ!」と感じてくれるでしょう。結果的に、より深いコミュニケーションが生まれるのです。
会話のキャッチボールは、相手に興味・関心を持つことから始まります。ぜひ、無理に「会話を続けよう」とするのではなく、「相手のことを知ろう」「人間性を理解しよう」と意識してみてください。
相手の気持ちを汲み取れている
コミュニケーション能力の高い人は、常に相手の気持ちを汲み取っています。もちろん、人間ですから、相手の気持ちを100%理解することはできません。しかし、話している内容や表情から、相手の気持ちを推し量ることはできるでしょう。
「本当はどう思っているのか」「本当は何を伝えたいのか」を推察できれば、コミュニケーションの質は上がるはずです。相手が求めているような回答ができますし、不必要なことを言わなくて済むかもしれません。
コミュニケーションでは、本心とは異なる内容を話したり、時には嘘をついたりするケースも珍しくありません。「相手の本当の気持ちや考えを汲み取る力」を身につければ、ビジネスでもプライベートでも、良好な人間関係を築いていけるでしょう。
相手との一体感を作っている
コミュニケーションが得意な人は、相手との一体感を作るのが上手いです。
例えば、「同じ出身地である」「同じ趣味がある」といった共通点を積極的に見つけようとします。人間は、自分と似通った人に親近感や安心感を抱きやすいので、共通点が多ければ多いほど、信頼関係も築きやすくなるでしょう。
また、コミュニケーション能力の高い人は、以下のようなテクニックを駆使しています。
- ミラーリング:相手の表情、姿勢、動作などを真似すること
- ページング:話すスピード、声のトーン、口調などを真似すること
このようなテクニックを活用することで、相手との一体感を作り出し、良好なコミュニケーションにつなげているわけです。
相手が欲しいリアクションが取れる
「相手が欲しいリアクションを取れているか」も重要なポイントです。
皆さんは、相手が話している間、自分がどのような表情をしているか意識したことはあるでしょうか。相手の発言に対して、意識的に適切なリアクションを取っているでしょうか。
双方向的なコミュニケーションにおいては、何よりも「反応力」が大切になってきます。「すごいね!」と褒めてほしいのか、「本当??」と驚いてほしいのか、「そうだよね……」と共感してほしいのか、相手がどのようなリアクションを求めているのかをしっかりと見極めましょう。また、「相槌を打つ」「うなずく」「微笑む」といった非言語的コミュニケーションも重要です。
適度にリアクションを取ることで、話しやすい雰囲気が生まれ、相手は安心感を抱きやすくなるのです。その結果、深いコミュニケーションが可能となり、信頼関係の構築につながるわけです。
コミュニケーション能力を高める方法5選!
この章では、「コミュニケーション能力を高める方法」を紹介していきます。
具体的には、以下の5点です。
- 相手の話にきちんと耳を傾ける癖をつける
- 相手に興味を持ち、相手に応じた話題をふることを心がける
- 結論ファーストを心掛け、その後に理由を3つ話すようにする
- 話す時は相手の目を見て、ハキハキと話すことを心がける
- 会話の中から、話し相手との共通点を一つでも多く見つける
ぜひ参考にしてください。
相手の話にきちんと耳を傾ける癖をつける
まず大切なのは、「相手の話にしっかりと耳を傾ける」こと。
もちろん、傾聴力は一朝一夕で身につくものではありません。だからこそ、何気ない普段の会話でも、きちんと耳を傾ける癖をつけてください。何となく相手の話を聞くのではなく、真摯な気持ちで、相手のことを理解しようと努めましょう。これを繰り返すことで、自然と「聞き上手な人間」になっていくはずです。
【ヒアリング能力・傾聴能力を高めるコツ】
- 会話の割合は「自分3:相手7」を意識する
- 相手の話を否定しない
- 相手の話を途中で遮らない
- 自分の意見を押し付けない
- バックトラッキング(オウム返し)を行う
- 沈黙を怖がらない
相手に興味を持ち、相手に応じた話題をふることを心がける
上述の通り、会話のキャッチボールは、相手に興味・関心を持つことから始まります。
当然ですが、無関心な相手とコミュニケーションを取ったところで、会話は続かないでしょう。まずは、相手に興味を持ち、相手のことを知ろうとしてください。
その上で、「相手に応じた話題をふる」ことを心がけてみてください。例えば、女性に対して男性向けの話題をふったり、10代に対して50代向けの話題をふったりしても、なかなか会話は盛り上がりません。属性が違えば価値観は異なりますし、話したい内容も変わってくるはずです。ぜひ、何となく話題をふるのではなく、「相手に相応しいトークテーマは何か」を考えるようにしましょう。
結論ファーストを心掛け、その後に理由を3つ話すようにする
「結論ファーストを心掛ける」ことも大切です。
コミュニケーションが下手な人は、ついつい結論を後回しにしがちです。ダラダラと長い説明を続け、「結局これって何の話?」「本当に伝えたいことは何?」と思われてしまうケースも少なくありません。結果的に相手がストレスを感じてしまえば、当然コミュニケーションは上手くいかないでしょう。
そのため、話の結論や最も伝えたい内容は、最初に提示するように意識してみてください。特にビジネスにおける会議や商談の場では、「結論→理由」の順番で話を進めることが非常に重要です。結論を最初に述べて、その後で具体的な理由を伝えたり、根拠を示したりすることで、話の説得力は大幅に高まるでしょう。
なお、理由や根拠については、3つに限定することをおすすめします。理由や根拠が少なければ相手を説得することはできませんし、反対に理由や根拠が多すぎると、情報が溢れかえってしまい、相手の記憶に残りにくくなるからです。
話す時は相手の目を見て、ハキハキと話すことを心がける
ビジネスパーソンの基礎とも言えますが、話す時は相手の目を見て、ハキハキと喋ることを心がけてください。どんなに素晴らしい内容でも、下を向いて話していたり、小声でもごもごと喋っていたりすれば、コミュニケーションは成立しません。
ぜひ、以下のようなコミュニケーションマナーを意識してみてください。
- アイコンタクトをして相手と視線を合わせる
- 明るく元気にハキハキと話す
- 真剣な表情と自然な笑顔を使い分ける
- 猫背にならずに姿勢を正す
- 清潔感のある服装をする
上記のようなマナーを身につけていれば、「礼儀正しい人だ」「信頼できそうな人だ」という印象を与えられるでしょう。もちろん、円滑なコミュニケーションや良好な人間関係の構築にもつながります。
会話の中から、話し相手との共通点を一つでも多く見つける
上述の通り、人間は、自分と似通った人に親近感や安心感を抱きやすいです。ゆえに、自分と相手との共通点が多ければ多いほど、自然に一体感が生まれ、信頼関係を築きやすくなるでしょう。例えば、以下のようなイメージです。
- 同じ出身地である
- 同じ学校を卒業している
- 同じ趣味がある
- 同じ食べ物が好き
- 同じテレビドラマを見ている
ぜひ、積極的に相手との共通点を探し、共通の話題で盛り上がってみてください。お互い気分が良くなり、深いコミュニケーションが可能となるはずです。
アウトプットできる環境がない!という方へ。是非LIBERTYへ。
コミュニケーション能力を高めるためには、今回ご紹介した内容を頭に入れたうえで、実際にアウトプットしていくことが重要です。実践を積み重ね、成功体験と失敗体験を繰り返すことで、少しずつコミュニケーションスキルが身についていくでしょう。
しかし、「アウトプットできる環境がない」という方も多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、女性のためのキャリアアップスクール「LIBERTY」です。
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まとめ
「コミュニケーション能力に関する基礎知識」について分かりやすく解説しました。
【コミュニケーション能力を高める方法5選】
- 相手の話にきちんと耳を傾ける癖をつける
- 相手に興味を持ち、相手に応じた話題をふることを心がける
- 結論ファーストを心掛け、その後に理由を3つ話すようにする
- 話す時は相手の目を見て、ハキハキと話すことを心がける
- 会話の中から、話し相手との共通点を一つでも多く見つける
ぜひ当記事を参考にしながら、少しずつコミュニケーション能力を高めていきましょう。